やっぱり、この人は、

次女の合格発表にあたって、父親である主人がやっぱりやらかした。

推薦入試前日、面接用のスピーチの練習をしてた次女が寝たのを見計らって、「大丈夫かなぁ。俺、今回はだめなような気がするんだぁ」とネガティブな事ばーーっかり言う主人。

心配な気持ちは私だってよーくわかる。私だって心配だもん。

主人に何の悪気はなく、ただ思ったままのことを口に出してるっていうのも、長い夫婦生活の中で学んだから理解はできる。

でも、でも、そんなネガティブな言葉ばかり言われたって、私には「大丈夫よ」たくましく旦那をなだめるだけの度量はなく、ただイライラしてしまう。

で、ついに「ねぇ、気持ちは判るけど、そういうの(ネガティブな発言)やめてくれない?なんか、縁起でもないっていうか、聞いてて私、本当に嫌なんだって!」と口走ってしまった。

悪気がないもんだから、なんでそんなきつい言われ方しなきゃならんのだーと不満そうな顔をした主人でしたが、「・・・わかった。もう何も言わない」と憮然としながらも言い、本当にそれ以降は次女の受験に関することはなーんにも発言しなかった。

一応、無事面接を終えた日には「とりあえず、練習してったスピーチは失敗せず言えたみたい。後は神様にお任せしよう」とだけ報告はしておいた。

発表までの4日間は、考えても仕方ないから結果については誰も何も言わない。私も長女も主人も。でも、みんなやっぱりどきどきしてる(はず)

発表当日の朝。さすがに主人が「いよいよだね」とかなんとか言っちゃうかなぁとも思ったけど、予想を反して何も言わずに仕事にでかけた。

ここで、ふと「ひょっとして、この人今日が発表だってこと忘れてない?」と思った。でも、まさかねぇ。だって長女の時よりも、すごく気にしてたし(長女の時は推薦で合格なんて期待してなかったらしい)。やっぱり、この間私にきつく言われたのを気にして、黙っていてくれたんだなぁ。

で、発表。主人にすぐにメールで報告。

返信は・・・夕方・・・あれ?気にして普通なら携帯まめにチェックするよね?

まぁ、忙しかったのかもね。

一応、お祝いのケーキを買って帰ってきた主人。

久しぶりにリビングでくつろいでる次女にお祝いの言葉をかけお風呂へ。

そこで私が後を追って「ねぇ、今日発表って覚えてた?」とたずねると、しばらくの沈黙の後「なんで、そんなこと聞くんだーー。覚えてたに決まってるじゃないかー」とわざとらしい感じの返事。

すっごいな、この人。忘れられんだ。

私以上に心配してるように見えて、不安発言を繰り広げてたけど、しょせん彼の心配ってこの程度なんだなと改めて思い、夫婦生活17年を過ぎてもまだまだ彼のことを知り尽くしてなかったなぁと思った今回の次女の合格発表でしたとさ。