渡る世間は鬼ばかりじゃなかったです

一昨日、長女は中3の時の仲良しグループと久しぶりに再開するんだと、夕方から星が丘のボーリング場へ行った。

メンバーの一人は4月から大阪の看護学校に進学し、寮生活をしているため、夏休みのうちにみんなで会おうと面倒見のいいAちゃんが企画してくれた。感謝。

なのに、その日午前中は高校の体験入学で中学生が来校するためお手伝いに借り出され、午後はそのまま残って数学の補修を受けてきた長女は若干面倒くさそう。あの子、こんな風だからあんまり女の子の友達いないんだよなぁ。いかんいかん。

でも、行ってみれば当然楽しかったわけで、9時になっても連絡ひとつよこさない。星が丘発の最終バスに間に合わないと門限の10時には帰れないよ!とメールを送ったら、もうバスの中だと返事がきた。

それはよかったと胸を撫で下ろしてたら、またしばらくして「乗るバスを間違えたから、少し遅くなる」とのメールが。まぁ、それでも10時前には家に着くからいいか。

しかし、高校生5人もいていまさらバスを乗り間違えるとは、何をやってるんじゃ。

帰ってきてから事情を聞いたら、どうもおなじバス乗り場から出る循環バスに乗ってしまい、みんなお喋りに夢中のあまり自分たちが全然違うバスに乗ったことも気づかぬまま、気づけば、再び星が丘に戻ってたとか。

なんちゅう、おばかさん。

でも、星が丘に戻る直前に気づいた5人がバスの中できゃーきゃー慌てて騒ぎ出したのを一部始終見てたバスの運転手さんが、次に乗る(今度こそ地元に向かう)バスにただで乗れるよう、次のバスの運転手さんに無線で連絡しておくからといってくださったそうだ。

なんと優しい。

で、実際、乗りなおしたバスの運転手さんも「あぁ、事情は聞いてるから」と本当にただで乗せてくださったそうだ。

5人でお礼を言いまくったそうな。

たかが200円、されど高校生には大きい200円。本当にありがたかっただろうし、なによりこのせちがらい世の中でそんな親切にめぐり合えたことがとっても嬉しかった長女。感動した様子で話してくれた。

娘に素敵な体験を与えてくださった、市バスの運転手さん、本当にありがとうございました。