ローファー

高校へはローファーで通学することにした長女。入学数日前に購入ししばらく家で履いて慣らしたものの、やはり入学式の一日履いただけでかかとのところが靴擦れでべろっとむけてしまった。

ひーひー言う娘に「大丈夫、大丈夫。今だけだから」となだめ次の日も履かせようとしたら、「痛くて履けない」と訴える。

たしかに痛いだろう。でも、靴擦れなんて人間生きていれば誰もが経験するもので(ほんとか?)私は靴擦れごときでこんなにひーひー親に泣きついたことはないから、段々軟弱な長女に腹が立ってきた。

そうこうしているうちに私は主人を駅まで送らなくてはならない時間になり、そんな長女のくだらない泣き言に付き合っておれんわいと、ぎゃーぎゃー玄関先で騒いでいる長女(「おかーさん!!痛い。履けない」とエンドレスに言ってる。)を無視して家を出た。

主人を駅で降ろし、再び家に向かってる途中で友達と駅へと歩く長女とすれ違った。

私を見つけにこっと笑う長女を見て「なんだ。案外元気じゃん」と少しほっとして家について玄関に入ったら、履いていったはずのローファーがあるではないか。

あやつ、スニーカーで行ったな!!?しかも中学に履いて通っていた白いスニーカー。

別にいいんだけどさぁ。高校生になって、紺のソックスにスニーカーってどうなのさ。

私だったらどーーんなに痛くたってローファー履いていくのに。