次女の笑顔
おととい、部活で失敗をして、『3年生を送る会』での演奏を一部禁止された次女。帰ってきたときはさめざめと泣き、夜はためいきを3分に1度はついていた。
翌日の朝(つまり昨日の朝)、朝練にでかける前に「やっぱり、だめもとで、もう一度先輩にテストしてもらえないかお願いしてみる」と言った。(次女のブラスでは本番前に先輩の前で演奏し、OKをもらわないと吹いてはいけないらしい。次女はそのテストをうっかり受け損なってた。)
うーん。せっかく練習してきたのに演奏できないのが残念なのはわかるけど、規律を重んじるブラスでそんな甘えは許されるのかなぁ・・・。まぁ、でも「だめもとで」って言ってるし、本人に任せるかぁ。
「だめ、って言われたら泣いちゃうかもしれない」と次女。
ひっ。全然だめもとじゃないじゃん。
「だめって言われて当然なんだから、あまり期待しすぎず、お願いしたほうがいいよ」とアドバイスして送り出した。でも、家を出て学校へ歩く次女の背中には20キロくらいの重りが乗ってるんじゃないかというくらい、思い足取りだった。
日中も、私にしては珍しく、次女が本番吹かせてもらえたか、気になった。
次女より先に帰ってきた長女に「今日○○ちゃん(次女)、送る会でちゃんと演奏してた?」と尋ねたら「うん、してた、してた」と答えたので、まぁ、とりあえず、吹いてる真似だけだったにしろ全校生徒の前で、目立っておかしなことはなかったのだとほっとした。
6時半頃帰ってきた次女。ドアを開けるなり、「吹かせてもらえたーーー」と笑顔で言った。
よかったねーー。
聞けば、先輩は意外にあっさり「あぁ、いいよ。じゃあ吹いてみて」と言ってテストをしてくれたそうだ。特に前の日の失敗を責めるでもなく。それでも、吹き終わった時次女の足は滅茶苦茶震えていたそうだ。
その日の放課後の練習の時のこと。次女の楽器(トランペット)ではなく、サックスの一年生が2年生の先輩に集められ、「みんな、もっと自分達の音を先輩に聞いてもらおうと思いなさい。今朝、トランペットの子で・・・」と次女がテストを再トライしたエピソードが紹介され、そのくらい貪欲になれ、みたいなことを言ってたと、次女のサックスの友達が教えてくれ「それって○○(次女)のことだよね」と言ったそうだ。
次女は、思いがけず、先輩達がそんな風に温かく見守ってくれてた事を知り、感激してた。
今回、次女がした失敗(テストの受けそこない)は決して誉められたものではないけれど、諦めずがんばったことは評価してくださった先輩に感謝。
次女も「最初から、失敗を許されてたらこんな経験もできなかったから、厳しくされてよかった」と学んだようです。
何はともあれ、また、貴重な経験ができてよかったです。