受験生の父

私は受験生の母として、ついこの間まで、非常に緊張した日々を送っていた。

初めて受けた高校の結果が出る日、一番安全圏で受けた高校だったにも関わらず、すごく緊張しており、無事合格したと知った時は、本当に本当にほっとして、長女ともども喜んだ。

バンビちゃんに一番にメールしたいと言う長女を抑え、まずはパパにメールで報告。

・・・、返事なし。

仕事中だし、気付いてないのかも。

夜10時過ぎ、帰った主人に「メール見た??」と聞くと、「あー、見た見た。よかったね」だとさ。

え、もっと喜んでよ。冷たいなぁと言うと、「だってすべり止めでしょ?」となんとも緊迫感のないお答え。

冷静っちゃー冷静だけどさー。

私と長女の驚いた様子に、主人も「あ、あれ?もう少し喜ばなきゃだめだった?」と少し焦ってた。

次の日、残りの2校の結果が同時に届いた。どーせ、関心なかろう。多分、今日が発表だってことも知らない。でも、一応連絡しとくかと夕方メールを送った。

夜の10時頃「おめでとう」と返信。

11時過ぎに帰宅した彼は、お祝いのケーキを買ってきてた。

よし、でかしたぞ。これで、父親の名誉回復だ。

4人で美味しく頂きました。