役に立たない見張り番

長女がインフルエンザの特効薬タミフルを飲み始めてから一日経った火曜日、私は昼間どうしても3時間ほど家を空けなくてはならない用事があった。

タミフル服用後の異常行動が疑われるニュースを知ってたし、前の晩ひどく寝ぼけてる娘を見たら怖くなって、だめもとで主人にその日会社を休んで長女を見ていてくれないかと頼んだ。

会社好きじゃない男の主人は「わかった!」と二つ返事で会社に電話してその日は年休をとることに。

そんなにあっさり休める彼を見て一抹の不安を感じながらも、感謝して私は午後出かけた。

夕方帰ってきたら、随分元気になった長女がピアノの練習をしていた。なんでも、話を聞くと私が家を出た2時ごろ、昼食で満腹になった主人を睡魔が襲ったらしく、彼は即効で昼寝を始めたそうだ。

「ピアノしようと思ったけど、お父さん寝ちゃってたから二階で勉強してた。」という長女。

なに!?じゃあ、主人は長女が2階へ上がったことにも気づかずぐーぐー寝てたっていうのか!?万が一、長女がそのまま幻覚が見えて、二階のベランダから飛び降りてても止めることもできなかったてことだな。

なんちゅう、役立たず・・・。こんな事なら会社行かせればよかったよ。会社の皆さんごめんなさい。

後でたっぷり注意したら、「そうそう、僕の方が幻覚症状が見えてさぁ。」とか分けのわからんことを言ってた。許すまじ。