ごはんとテレビ

私は食事時にテレビをつけるのが嫌いです。理由はせっかく作った食事を美味しいともまずいとも言ってもらえず、ただ食べられるのが嫌という大変自分本意な理由からです。

ダイニングにはテレビもありません。

しかし、去年末こたつを出してからは食事をリビングで食べるようになり、自然とテレビもつけるようになりました。

それはそれで、今まで見ることのなかった7時台や8時台の番組を娘たちと見られて楽しかったのですが、そんな生活も数ヶ月続けているうちになんだかやっぱり食事をただのえさのように食べてることに気がつきました。(自分も含めて。)

あと、食事をリビングに運んだり、食べ終わった食器をまたキッチンに運ぶのも面倒だなぁと思い始めました。これは、当初は子供達がやるから(リビングでテレビ見ながら食べたい)という約束だったのに、いつしか私がほとんどやってました。(次女は結構手伝ってくれてたかな。)

で、数週間前子供達に何も言わず夕食の用意をダイニングテーブルに運びました。食事で一階へ下りてきた長女はこれに不満たらたら。「だってあななたたち、最近ちーっとも手伝ってくんないじゃん。」と言うと、ちゃんと自分で運ぶからと言って、リビングに運んでました。次女はどっちでもよさそうでした。

次の日、できた料理をキッチンカウンターに置いたまま(我が家は対面式キッチンです)「さ、運んでよー。」と声をかけたら、何故か長女が「…、今日こっち(ダイニング)でいいや。」と言った。

へー、あのテレビ大好きっ子がねぇと思いながら久しぶりにダイニングで食べたら、やっぱり会話が弾む。なんか、一家団欒!!って感じだった。(主人はいないけど。)こういうの、やっぱりいいねー、と私が言うと、長女も次女も黙って聞いていた。

それ以降はずっとダイニングで食べてます。テレビはなしです。会話は弾む時もあれば、弾まない時もあるけど、一応みんなずーっとテレビを見るのではなく、お互い向き合ってる感じがして私は幸せです。でも、一番嬉しかったのは、長女が結果的にこっちの生活(テレビなしでの食事)を選んでくれたっていうことかな。

ところで、食事の時のテレビをなくすと、我が家の娘達は一日中テレビを見ないという日もしょっちゅうとなります。そうなると、学校での話題についてけないんじゃなんていう心配も。
去年中学に入ったばかりの長女は、友達の話題に入れないと言って、「野ブタ」や「花男」を見せてくれと言った。でも、最近は何も言わず、何もドラマは見ていない。

昨日ふと心配になって「最近友達とドラマの話しないの?」と聞くと「あぁ、みんなはしてるよ。」
「今だと何見てるの?『ギャルサー』とか、『クロサギ』とか?」と聞くと、「そうそう。」と。

「見なくていいの?」と聞くと「まぁ…、塾行き始めたしね。」と答えた。

そっかぁ、お父さんにあんなに反対されながらも、塾に入れてもらえたという意識があるんだな。いいこっちゃ。でも、なんか何もテレビ見ないのって、それはそれで可哀想な気が…。偏った人間になりそうだし。

そんな話をしていた時、我が家のテレビでは「弁護士のくず」がやっていた。お父さんがお風呂出るのを待ちながら何気に見ていた長女。次第にすごい夢中になって「これ、面白いー」と興奮してた。

お風呂に入ってからはお風呂のテレビで堪能してたみたいだし。

こうして考えると、以前「相棒」にはまってたし、あの子のテレビの趣味は少し同世代の子とは、ずれてるのかも。

大丈夫かなぁ。
ま、いいか。