さとうきび

昨日の夕方、予定していた沖縄旅行が日程的にきついからなしになったという話を娘達にしていた時のこと。その時点では長女は友達から塾にまだ誘われていなかったので、少しがっかりしていた。

私が「ごめんねー。でもその代わり高山の方にでも一泊で行ってゆっくりしない?泊まるところは温泉にしてさー。」と言うと、長女は「いいね、いいね。」と割と乗ってくれた。

その話を一緒に聞いていた次女は明らかに顔に状況がつかめてない表情(目がきょろきょろしてた)を浮かべていた。本当のところは知らないが多分彼女のその時の心の中はこんな感じだったと思う、

(え、なになに。沖縄に行くなんて話があったんだ。でも、沖縄旅行は日程的にゆっこちゃん《いとこの名前》が来る日と一緒になっちゃうから…。え、え、一泊にするってこと?)

そして突然私と目が合った次女が「私さとうきびって一度かじってみたかったんだ!」とすごくわくわくしながら言った。

一瞬黙り込んだ私と長女。私が「あの、あのさ…。だから沖縄は行けなくなっちゃってね。だってほら一泊で沖縄って忙しいじゃん。」と言う横で、長女がげらげらと「どうしてそういう話になんの!?」と笑ったのが次女の心をいたく傷つけたらしく、悲しそうな顔をして部屋を出ていってしまった。

長女が少し気まずそうに「悪かったかなぁ」と言ったが私は自分もかなり笑いをこらえてた手前あまり怒れなかった。

その後、次女を追って部屋を出ていった長女。しばらくすると二人の笑い声が聞こえた。

良かった…ご機嫌直してくれたんだ。

主人にその話をしたら、やはり「なんて可哀想なことをするんだー。よし、絶対いつか沖縄に連れていってさとうきびをかじらせてやるぞ!」と言った。

さとうきびって沖縄に行ったらかじれるのかなぁ。かじれるといいなぁ。