義姉

主人には12歳離れた姉がいます。この姉がものすごく楽しい人で私は大好きです。
今回母の訃報を聞いて駆けつけた時に、姉はもうすでに実家に着いており、実母が亡くなったのだからさすがにいつものような明るさがなく、そんな姉の姿を見るのも私は少し辛かった。

でも、兄弟3人そろったことで(主人には兄もいます)、みんな少しずつ落ち着いたようで、葬儀のうちあわせなどをてきぱき始めました。

亡くなった当日はお通夜をしないことになり、その日一日は実家に母を寝かせることになりました。入院してからずっと自宅に帰りたがっていた母なので、ゆっくり今夜はここで寝れて喜んでるだろうねと話し、次の日はお通夜でみんな徹夜になるから、今夜はしっかり寝ておこういうことに。その場合火事になるといけないのでお線香やろうそくは消しておいて下さいねと葬儀屋の人に言われた時に、姉が「そうだよね、火事になったりしたらもう一つお葬式ださなきゃいけなくなるもんね。それで、『あ、こちらは火葬も済んでまーす 』なんてね。」と言ってた。私はその話がとっても可笑しくって思わず笑いそうになったんだけど、他の誰も笑わなかったから笑えなかった。

葬儀も終わって自宅に帰った夜主人と布団の中で話しながら、私が「そういえばお姉さんこんなこと言っててさー…」とその時の話をしたら主人が突然げらげら笑いながら「言ってた、言ってた!!昔っからあの人はあーいう不謹慎なこと平気で言う人だったんだよー」と言った。よかった、主人も可笑しかったんだ。

不謹慎だったかもしれないけど、母が亡くなってからの数日はお姉さんのあの明るさにみんなすっごく救われてたような気がする。

そういえばお香典を「香典」とだけ書いて持ってきていて、お兄さん(義姉の旦那さん)にすっごく怒られてたのも私はおかしくって笑うのをこらえるのに大変でした。

あと実はうちの主人はそんなお姉さんにとーってもそっくりだっていうのも今回改めて分かって微笑ましかったです。