ぶらっと函館⑨

お昼を予約したパスタ屋さん『とうい』は「土方歳三最後の地」という場所からすぐのところだったので、途中寄って行きました。何か公営の建物の敷地内にひっそりと建てられたその石碑にはお花がいくつか供えられていました。私はてっきり土方氏は五稜郭内で亡くなったとばかり思っていたので何故ここで亡くなったのか少し不思議に思ったのですが、名古屋に戻ってから見た「新撰組!!」の中で最後のシーンを見て、函館山にいる新撰組の仲間を助けに行こうとしたその途中で亡くなったんだと知り切なくなった。(実際の場所は定かではなく今までも何度か移設を繰り返してるらしいですが。)

時間になったので、お店に行くとお店のオーナーが出迎えてくれました。知人の紹介してくれたシェフのお父様だそうです。店内はテーブル席が7つだけのこじんまりとしたお店でしたが、インテリアも落ち着いた雰囲気の素敵なお店でした。

1500円のパスタランチを頼むことに。ただ、こういう前菜から出てくるようなお店に行き慣れていない子供たちはどこか緊張した様子。主人とお店のオーナーが話している間もずーっとカチコチに姿勢を正しているのがおかしかったです。

この日は特別500円プラスでうにソースのパスタができますと教えていただいたので、私はちゃっかりそれを注文したら、そのうにの量と濃厚な味にびっくり!!うはうは言っていただきました。子供達は当たり障りのないミートソースを頼んだのですが(しゃれた料理に慣れてない)「お母さんの作るミートスパゲッティと全然違う!」とやはり感激して食べていました。前菜も自家製のパンも本当に美味しくって、普段食べつけない上品な味は子供達にはカルチャーショックだったようです。

デザートもバニラアイスの上に柿のシャーベットが乗っているもので、アイスが北海道牛乳で作られてるから(多分)とっても美味しいし、柿のシャーベットも食べた事がなかったから感激してました。

お店の入り口でオーナーと記念に写真を撮り、お店を後にしました。

函館の朝市で新鮮なうにやいくらを食べられなかったのが残念だったのですが、意外なところでうにを食することができて本当によかったです!(主人は君だけいいねぇと言ってたけど、彼は尿酸値が高めだから食べないほうがいいのです。一口味見はさせてあげたしね。)

函館駅に戻り空港行きのバスを待つ間、駅構内をぶらぶらして過ごしました。すると、大きな絵馬があって利用者がたくさん願い事を書けるようになっていた。子供達が見つけ書きこんでいたので、私もこっそり風間君のことを書いておいた。すっごい小さな字で…。(だってうっかり誰かに見られたら恥ずかしいジャン。)その後本屋でアイドル雑誌を探す妻(帰りの飛行機で読もうともくろんでいた)を見た主人は「こんなところまで来て、まだ風間風間言うか!」と半ば諦め顔でつぶやいていた。どうもすみませんね。(続く)