「マシュマロ焼いたら、

美味しいよ。」と次女が言った。
先週末行ったキャンプで焚き火をした時に、マシュマロを焼いて食べる事を教えてもらったらしい。
早速、家のガスレンジでやってた。割り箸の先にマシュマロをつけて、点火。炎の先のかげろうの辺りであぶるとマシュマロの表面は少し焦げ、中はとろっとしてすっごく美味しいんだ!!と力説する次女。
そんな様子をじーっと夕飯を食べながら見ていた長女。夕飯を食べ終えると同時に真似してやり始めた。

「一人3個までだよ〜。」とダイニングテーブルの上を片付けながら声をかけたら、二人が「あ、あ、おかーさん、大変!!」とわたわたしていた。慌てて二人の方へ行くと、長女が持っている割り箸の先のマシュマロが燃えていた。
「水っ!水につけなさい!」と言ってるのに、食い意地のはってる長女は水につけたらマシュマロが食べられなくなるとでも思ったのか、一生懸命ふーふーっと燃え盛るマシュマロに息を吹きかけて消化活動に勤しんでいる。
結局、いっこうに火の消える気配のないマシュマロを持つ長女の手を私がむんずと掴んで、流し台の方にひっぱり水道の水をかけた。
しゅーっと瞬く間に火は消え、ぼたぼたっと無残に落ちるマシュマロ。割り箸の先には小指の先ほどの大きさになってしまったべちゃべちゃのマシュマロが。
「あーあ。」と言いながら、そのマシュマロを食べてる長女。しかも、「ねぇ、これって一個に換算される?」と聞いてきた。
「当ったりまえじゃ!!」と一喝しようと思ったが、その天真爛漫さが笑えて怒れなかった。
ただ、決して私のいない時にはやらぬようにと釘はさしておきました。はー、怖かった。