DM

マーチングではDMといって、指揮をしながらバトン(?)を操る役割の子が一人いる。

今年、次女の学校のDMは去年の3年生が引退してその子が新しいDMになった時から本当にくるくると巧みにバトンを操り、みんな感心してた。

DMは笑顔も大事で、いつも笑顔でバンドを率いてた。

演奏の最初と最後にバトンを高くトスしてキャッチするのだけど、あれは緊張するだろうなぁ、自分がDMの親だったら毎回大会の度に生きた心地がしないんだろうな、と思ってた。

全国大会の本番。あんなにいつも上手に操ってたバトンを彼女が最初の方で落としてしまった。

一度落とすと誰だって自信がなくなる。外周パレードで観客の前で敬礼する見せ場のバトン操作で再び落下してしまった。

でも、一生懸命笑顔で続けるYちゃんに小さい声で「がんばれ、がんばれ」って言った。

最後のトス。見事にキャッチした。

すごく怖かったと思う。自分だったら、投げるのやめちゃうかも。でも、がんばって投げて、キャッチできたのは、Yちゃんがずっと練習してきたからこその結果だと思う。

写真撮影のために外に出てきたYちゃんも、お母さんも笑顔だった。

ほっとした。

帰ってきてから、次女に聞いたら、演奏後Yちゃんは出口で待ってたお母さんに抱きついて泣いたそうだ。

あんなに練習してたのに。そう思うと私もすごく悔しいけど、Yちゃんにとってあの努力は決して無駄なものではなかったって思う。

そして、ずーーっとそんなYちゃんを見守ってきたお母さんも、本当にお疲れ様でした。

いっぱい感動をありがとう。