似たもの父娘

キッチンのエアコンから出る排水(?)が、本来排出されるはずの戸外ではなく屋内、正確に言えばエアコンそのものの下にぼたぼたと落ちてきた。

恐らく外に排水するためのホースがつまっていて逆流しているのだろう。以前、別のエアコンでも起きたことがあり、その時は電気屋さんにきてもらって直してもらった。いくらだったかは忘れたけど、お金がかかった。

修理に出すかぁ、でも修理代をどうやって捻出しようかなぁ…などと考えあぐねていたら、主人がぽたぽたと床に置かれた洗面器の上に落ちる水を見ながら「この水、すごく冷たいんだよ。捨てちゃうのもったいないよね。」と言った。

はぁ…。でも、普通なら外に流されていく排水ですよね…。

いつものごとくほとんど相手にせず流しておいた。

それから数日、何度か同じ話を聞かされたけど、やっぱりノーリアクションで乗り切る。

そこへ長女が夏休みの家庭科の課題でホームプロジェクトとやらいうのが出たと言って来た。なんでも、家で困っていることを解決する企画をし実行に移すというのだ。

私がうっかり、「夏は氷の消費が激しくて、すーぐなくなっちゃうんだけど早くできる方法はないかなぁ。」などと言ったら、最初長女は冷蔵庫内にカーテンをつけて冷気が逃げないようにするとか、結構まともな案を出したのに、横で聞いてた主人が「あのエアコンの排水をホースで冷蔵庫の裏に排出するように仕掛けをすれば、庫内が冷えやすくなるんじゃないか」という、できるかできないのかわからん案を得意げに言い始めた。

そして、それに大変興味を示し、乗っかっていく長女。

ちょっと、ちょっとーー。そのホースってキッチンにどうやってひくのか知らないけど、インテリア的にどうなのさ。

まぁ、長女の宿題用にこの夏だけっていうなら、今回は譲ってもいいけど…。

本当にできるんだろうか、そんなこと。感電しないのかなぁ。

でも性格が似てることから普段そりの合わない長女と主人の取り組み。ちょっと楽しみかも。