おもしろくない

私は子供のこと、特に長女のことになると、冷静になれない。

親という立場から、本当はもっと冷静に判断して、その都度子供に適切な助言をしていきたいと思っているのに、つい感情が先走って、時には不適切な事を言ってしまう。

あるいは、不適切な発言はかろうじて避けたとしても、気持ちは不適切なことを考えているので、子供には見透かされてしまう。

具体的には、うちの子供が誰かに泣かされた時、その原因が我が子にあったとしても、またはどちらもが悪かったとしても、私はやはりどーしても泣かした相手に敵意を感じてしまうのだ。そして、娘にあえてその子の悪口は言わないにしても、悪意を感じてる事が伝わる程度には不機嫌な様子を見せたり、娘と一緒に落ち込んだりしてしまうのだ。

全く、情けない限りで、こんな自分が嫌で、嫌で、でも、頭ではわかってはいても(自分がおかしいと)気持ちがどうにもコントロールできず、自分で自分を持て余してしまうのです。


長女がバンビちゃんとぎくしゃくして一ヶ月ほどが経つ。男女のことだし、まだ中学生なんだから、この恋が永遠に続くわけではないことは私もわかってるくせに、バンビちゃんが娘に冷たくあたったりすると、元々は好意的に見ていたバンビちゃんが段々嫌いになってきた。

娘とバンビちゃんの状況を主人に説明し、愚痴を言ったら、主人は至極冷静にバンビちゃんが特に悪いわけじゃないことを私に説明した。そして、私がバンビちゃんに対して抱いている感情は「娘が泣かされて『面白くない』」という親ばか極まりない感情なんだと教えてくれた。

そーだーー!!私、面白くなかったんだ。

私だって、誰かを嫌いになったり、憎んだりしてるのは、本当はあまり気持ちのいいものではなかった。

なんか主人に私の気持ちを解析してもらったら、すっごくすっきりして、それ以来無駄にバンビちゃんに悪い印象を抱くことはなくなった。

それからも、二人は喧嘩したり、仲直りしたりを繰り返している。

今は、そんな二人を「一生懸命がんばってるなぁ。青春だなぁ」と穏やかに見守れるようになった。

単純なことだったけど、自分だけでは気付けなかった自分の心の癖みたいなものがわかって、主人にはちょっと感謝です。