恋する乙女

先日また彼と図書館へ行った長女。
その日も雨が降りそうで、またまた相手の子のお母さんが車で送ってくださると言う。
さすがに悪いと思ったので、今回は帰りの迎えは私が行くことに。

娘と彼氏と私、3人だけの車・・・。なんか、会話できるかなぁ。緊張してしまう。

と思ってたら、意外に二人とも普通に会話を続けてた。

ほっとした私はタクシーの運転手のように、案内されるままに彼の家へと車を走らせる。私はただの運転手だから会話には興味ありませんよって顔をしながらも、思いっきり耳は二人の会話に集中。

なんてことない会話だけど、なんか楽しそう。いいわねぇ、幸せそうで・・・。

・・・、ん?なんか、長女の様子がいつもと違う。なんか・・・、なんか・・・かわいい。

いつもの妹に「死ね」とかって言ってる恐い娘じゃない。
いつも、私を罵ってくる娘じゃない。

そうかぁ、彼の前ではあんたこんな顔を見せてるのかぁ。

前に、ちらっと次女が「○○君(彼氏)の前だとお姉ちゃん、キャラ違うんだって」と言ってたのを思い出す。

こんなに優しい顔できるなら、私や次女にもしてくれよ。私たちにもっと愛をーーーっと帰ってきた長女に言ったら、ふふふっと照れて笑った。彼と別れたばかりでまだモードが切り替わってなかったのか、かわいいままだって、少し不気味だった。