父心

先日長女のことを心配するあまり、夜な夜な私のくっらーい話に付き合わされてた主人。私の動揺ぶりは常に冷静にたしなめられて、あんまり癒されんかった。(じゃあ言うなって話ですが。)

うちの主人は子どもが女の子なわりに、あんまり子供にべったりな父親ではありません。(巷ではよく娘にでれでれなお父さんの話を聞くので。)ウェッティな私と娘達との関係に比べ、かなりドライな父親で、お風呂も一緒に入りたがらなかったし、将来も早く家から出して自立させたいと常々言っていた。

怪我をしても病気になっても、いっつも冷静なので、私は「あなたの子なのに、なんだその他人事のような態度は!」と腹を立てることもしばしば。

昨日、長女が友達とチョコレートを作ってる間、慰安旅行から帰ってきた主人は私と一緒にリビングでじーっとしていた。せっかくのお休み、しかも慰安旅行から帰ったばかりで疲れているのにずっと家にお客さんがいるのは落ち着かないだろうと心配していた。

そんな時、長女が私にキッチンの物を使っていいか聞きに来て、顔をのぞかせた。その時の長女の笑顔を見て主人が「楽しそうだね〜」とすっごく嬉しそうに私に言って来た。

ここ数日私から長女の事で、悩みをぶつけられて、彼は彼なりに心配していたみたいだ。私の嘘か本当か分からない話を聞かされるより、長女の笑顔とキッチンから響いてくる笑い声が一番説得力があり、主人は「大丈夫だよ!」と私に力強く言った。

はい、すみませんでした…。

しかし、昨日のチョコ作りは本当に楽しそうだった。「あっちー!」とか「きゃー!」とか時々悲鳴も聞こえるけど、その後は必ず二人のげらげらっという笑い声。

漏れてくる甘い香りとともに、幸せな時間を過ごせました。