エゴグラム

昨日長女の通う中学で「中学生の親として 今 考えたい事」というテーマの講演会があった。心理学博士の大学教授が講師でした。
中学生の親として考えたい事が一体何か知りたいから、ちょっと行って来るわと、ただ今期末試験中で昼に帰って来た長女に留守番を頼み、はりきって出かけた。

最近の子供は「生きる力」が少ない。「生きる力」とはすなわち「人間関係力」と「キャリア形成力」だ。という話でした。(はしょり過ぎ?)

私も常々自分が子育てをしていく上で、この子達に、将来、人として生きていく力をきちんと与え(このきちんとが何かが人それぞれなんだろうけど)、社会に送り出す事が1番大事なんだろうなーと思っているので、なるほどー、なるほどーと聞き入ってました。
分かっちゃいるけど、実際は自分の見栄なんかもあって、すぐ本来の目的を忘れ目先だけの成績や、他人からの評価ばかりを求めてしまうのです…。日々、反省。

「人間関係力」とは、という話の時に上のタイトルの「エゴグラム」という自己分析テストのようなものが紹介され、是非お母さん達もやってみて下さいと言われたので、やってみたら、私は「父性・母性・現実性・奔放性・従順性」の5つの性質が「9:7:11:5:6」の割合で強いらしいという結果になりました。

実はこのエゴグラムはまだ私が独身だった頃、会社の研修で受けた事があり、はっきり数値は覚えていないのですが、たしか「従順性」がすごく高かったのが印象的でした。自分が割と進路や就職に関して意思を持たず親の敷くレールの通りに歩いていた事に初めて気づき少しショックというか「あぁ、私こんなんじゃだめだなぁ。」と思った記憶があるのです。
でも、今回やってみたらその従順性が割合としては低くなっていたので、なんか私も大人になれたような気がして(もうすぐ40なんだから当たり前なんだけど)嬉しくなり、隣にいた友人たちにその事を伝えようと「ねぇ、結果どうだった?」と聞いた。
すると、その友人も、その隣にいた友人も「従順性」がたったの1ポイントで、私の従順性が「6」もあることに不満を漏らし始めた。そして、いったい質問にどのように答えたのかと詰問され「嫌な事でもはっきり嫌と言えない」や「人の顔色をうかがう」「何事にも消極的だ」という項目に○をつけた事に文句を言った。「あなたは自分の事をわかってない。」と言いながら私の代わりに質問に答えてた。そして、彼女達の診断によると、私の従順性はポイント0となり彼女達は気が済んで静かになった。

そうか、私はもう従順じゃないのね。成長したものだ、良かった…のかなぁ。

ところで、セミナーの方は話がいよいよ佳境に入り、では親として考えたい事は何なのか今まさに話そうとされた時、私は子供のピアノの送りのため、途中退席をせねばならなくなった。

結局、エゴグラムで自分自身を見つめなおしただけで、肝心の親として知りたい事は知る事ができず、不完全燃焼のまま学校を後にしました。

ま、いいか、楽しかったから。