国勢調査の思い出①

今年初めて国勢調査の調査員をやりました。
きっかけは、町内会の組長をやっていたため、町内の調査員探しに苦労いていた町内会長に頼まれたこと。昔、母がやっていたのを見ていたし、ちょっとしたお小遣い稼ぎになればと気軽に承諾してしまった。

今回の一番の失敗は、国勢調査そのものをきちんと理解しないまま引き受けてしまった事です。本当に必要な調査なのか、自分自身が分かっていないので、居留守を使う人や、拒否をする人にきちんと説明したり、協力の依頼ができませんでした。

調査表を配り始めて数日間は、居留守を使う住人(主にワンルームマンションの方)に、困惑し、一人凹むだけだったのですが、主人に「仕事なんだから!」と叱咤激励され、ようやく「今更、どうこう言っても逃げられないんだし、はずみとは言えいったん引き受けた事なんだから、とにかくやるっきゃない。」と開き直り、きちんと説明して、出きる限りの協力をしてもらえるようお願いすることに専念しました。

それからは、居留守を使われても根気良くドアをノックして協力してもらうよう声をかけ(最初は知り合いに見られてたら恥ずかしいという思いでできなかった。)、一度断れても、翌日もう一度足を運んでお願いしてみた。

結果的には、ほとんどの人が出てきてくれ(新聞の勧誘かもと警戒していた人も多かった。当然か…)、協力して下さった。

調査表を配り始めた初日、53軒中5軒ほどしか面会できなくって、すっかり自信をなくした私は、居留守を使う人達に対して「まったく、最近の若者は!ぷりぷり。」と腹立たしい思いを抱いていた。でも、実際に会ってみると、居留守を使っていた人達もみな全く普通の青年達で、殆どの子は回収の際には「ご苦労様でした。」と笑顔で言ってくれる風間君顔負けの好青年っぷりだった。中には、一日4回(朝・昼・夕・夜)とうろうろしている私に何回か遭遇するので、「まだ回収できないんですか?大変ですね。」と声をかけてくれる子も。

悪い人間なんてそんなにいないものなんだな、と勝手に彼らに悪印象を持った自分を反省した。
誠意を持って接すれば、分かってくれる人が多い。全然せちがらい世の中なんかじゃないんだよ。現代の若者たちだって、自分の若かった頃とそんなに変わっていなのかもしれない。
そんな事を改めて感じた今回のお仕事でした。