読書

先日買った夏目漱石の「こころ」を読んでいます。
昔からエッセイは好きでも、小説は苦手でした。
「こころ」は中学生の時に国語の授業でやって、頭のいい男の子が先生と難しい会話をしてるのを「すごい。」と見守っていたことだけ覚えています。
なんだか暗い話のイメージがあったし、難しい言葉や漢字がいっぱいで、絶対読む気になれない作品だったんです。
武者小路実篤太宰治なども読書感想文の為に読んだものの、今私の心に残ってるものは何一つないというおばかな読者です。

でも、「こころ」面白いんです。なんでだろう・・。やっぱり知らない言葉もいっぱい出てくるのですが、そういうのは雰囲気だけ掴んで、さくさく読み飛ばしちゃっても、話がわかるし面白い。昔は英文読解並に理解に苦しんだのに、何だか心で読める感じがします。
多分自分が年をとったからだと思います。勉強の為に読むわけではないので、読解も感想も自由だし、気楽に読めてるからかなぁ。

何がどう面白いのか言い表せないのですが、昔受け付けなかったものをこんな風にあっさり好きになるのって、新しい発見で嬉しい。

「こころ」読み終わったら、中学生の頃楽しめなかったほかの作品にも手を出して見ようかな。