オサナイ

先日東京千秋楽以来火のついた風間熱のせいで、「眠れる森の死体」を見直したりしていたのですが、改めて風間君の演じるオサナイは面白い役だったなと思いました。
当初見た頃は実際に見る前に原作の脚本を読んでしまったり、ネットで他の人の感想を読んでしまったため、勝手に私の中で「オサナイ像」を描いてしまっており、それとのギャップに今ひとつしっくりこなかったりしました。無理して悪ぶっているような気がして、悪ぶってる少年は風間君には少し無理があるかもと感じたのです。でも、久しぶりに見てみると風間君がまっさらな状態で作った(勿論演出家さんたちの手も加わっているとは思いますが)オサナイ像はこれはこれでありだったなぁと納得しました。設定上通っている学校は進学校だったので、こういう中途半端な悪ぶってる男の子って実際いるかもしれないなと思えたのです。そう考えれば、このオサナイ役は風間さんに会ってる役だったのかもしれませんね。
そして、そんな風間君の作ったオサナイ像はなかなか魅力的というか、まさに金八の健ちゃんで落ちた私の壺を抑える、つまり母性をくすぐる役だったな、と・・・・。
本当に大人になりきれていない、思春期の壊れやすい少年でアキラじゃないけど思わず抱きしめてあげたくなります。
まぁ、実際あんな少年が近くにいたら一見受け付けない嫌なヤツかもしれないけど。

私のクラウディア観劇まであと少し!!どきどきするなぁ。