世間知らず

と次女に言われた。

9月にあった文化祭の有志のライブに参加した次女。当日、裏でプロの音響スタッフの仕事を見て、「将来あんな仕事してみたいなあ」と言ってた。

で、昨日のブラストリオの時に友人にその話をしたら、「多いんだよね、○○高校のブラスの卒業生でも」と仰った。

彼女のお嬢さんが二人とも、市内でも有名な高校の吹奏楽部に所属してたので、音楽好きの次女が音響の仕事に憧れるのもそんなに突拍子のないことではないんだな、と思った。

という話を夕飯の時に次女に言ったら「そうだよ。お母さんは…世間知らずだよ。お母さんが知ってる世界っていわゆるエリートの世界でしょ。みんな、そんなに簡単に餓死してるわけでもないじゃん」みたいなことを言われた。

たしかに、私自身はエリートとまでは言わないけど、一流大学行って、大企業に就職すれば(もしくはそんな旦那さんを見つければ)安心みたいな道を選んできたし、今もそんな道が一番幸せになる確立は高いんじゃないかなと思ってます。

もちろん、確立が高いだけで、エリートコースに進めば、100%幸せになれるとも思ってないし、幸せの形って人それぞれだから、それぞれが幸せって思えればどんな生き方だっていいとも思ってる。

でもさぁ、じゃあ次女は知ってるのかなぁ。お金に困ったことのない暮らしをしてきた次女が(本人は別にうちが裕福だとも思ってないけど)お金のない暮らしの大変さを。餓死はしないにしても、食べたいって思うものを好きなように食べられない辛さを。バイトすらしたことのないあの子がお金を稼ぐことがどれほど大変かっていうことを。

私はたしかにエリートコース以外の生き方をあまり知らないけどさぁ。次女だって、そんなにそれぞれの生き方がどんな風になるのか知ってるのかね。

どっちが世間知らずなのさ、と大人気なくぷんすかしてしまいました。もしかしたら「世間知らず」って言葉は次女が言いたかった本当の意味ではないのかもだけど。

でも、こういう話って今までも何回となく次女と話して説明してきたつもりだけど、あの子は一向にわかってくれてないんだなぁと思ったら、もう一度私の意見を伝える気も起こらず、好きにしろーーと投げやりになってる自分。

あの子の人生だから、もう心配とかはあまりしないけど、ただただ不愉快でした、まる