母の日・こぼれ話

昨日の母の日、次女が私にカーネーションを買ってくれると言った。

いつもはこっそり買ってきてくれていたのだが、今年は一緒に花屋さんに行って選んでと言った。

私も実家の母に買うつもりだったので、「それじゃあお言葉に甘えて選ばせてもらっちゃおうかな〜。」と話していた。

昼過ぎに友達とキャッチボールをしに行っていた長女が帰ってきて「今花屋に寄ったら、すっごい人だったんだって!!カーネーションもすっごい高くってさぁ。…だから買ってませんので。すみません。」と言った。

いや、別にいいんだけどさぁ。なんか笑えるじゃん。

夕方実家に行く途中で花屋へ寄ろうとしたら、長女の言う通りすごい人だった。というか、車で行ったんだけど、店の近くの道路に路駐しないようにとガードマンが見張ってた。この花屋さんはうちから歩いて5分ほどのところにあるんだけど(だったら歩けよって話ですが)、結構巷では有名な花屋さんで、お値段は少々高めだが、アレンジやラッピングがセンスがいいので、遠くからわざわざ来る人もいる。

私は混雑ぶりに一気に萎えて、「ねぇ、別の花屋さんにしない?」と次女に持ちかけたけど、「だめ!!」と首を縦にふらない。

とりあえず、実家には早く行きたかったので、私は花ではなくケーキ屋さんでカーネーション(造花だけど)つきのお菓子の詰め合わせを買う事に。

実家に届けた後、再び花屋へ。その前にちょっとお買い物してっていい?と次女にお願いしてスーパーマーケットに立ち寄った。そこのお店にも一階に小さな花屋さんがあって、カーネーションがいっぱい置いてあったので、次女に「あ、ここにもあるよ。ここで買ってもらっていい?」と聞いたら、やっぱり「ダメ!」と言われた。

次女の中ではどうしても母の日のカーネーションは例のおしゃれな花屋で買わねばという思いが強いようだった。

私は気持ちが嬉しいんだから、このスーパーの花屋さんで十分なんだけどなぁと思いつつ、買い物を済ませ、車に戻る途中に再び花屋さんの前を通ったので、だめもとでもう一度「ほら、キレイだよー。ここで買ってもいいんじゃない?」と聞いたんだけど、やっぱり答えはノー。

次女は少しむっとしながら「なに、どうしてもこの花がいいっていうのか?」と聞いてきた。

いえ、すみません。

おしゃれな花屋さんは相変わらず混んでた。店内に入ってカーネーションを次女と見る。私が色を選ぶと次女が「よーし、私がこれからまだまだ咲きそうなのを選んであげる。」とつぼみのいっぱいついてるのを一輪選んでくれた。

その一輪を持ってレジへ。レジには長蛇の列が。30人くらい並んでたかな。ディズニーランドみたいだねと次女と話ながら列に加わる。最初列の長さを見たときはうんざりしたけど、次女と話ながら花屋さんにいる人達を見るのは楽しかった。

いっぱい知ってる子が買いに来ていた。ほとんどの子は一人で来てるか、姉妹で来てるか、お父さんと来てた。母親同伴はうちだけみたいで、私が買わせてるみたい?と少し恥ずかしくなったけど、なんか、平和だなぁと思いました。

レジの順番が来た。カーネーション一輪200円。次女の一ヶ月のおこづかいは600円。ありがたいなぁ。レジのお姉さんが「105円で簡単なラッピングできますよ。」と次女に言った。次女は予定していたようで「あ、はい。お願いします。」と。「短めにしますか?長めにしますか?」と聞かれたので短めでお願いした。番号札をもらってラッピングを待つことに。

待つこと5分、呼ばれて行ったら、すごく可愛くラッピングされてた。私は短めと言っても茎を短く切るだけと思ってたら、枝(?)ごとに短く切りそろえられ、ちょっとしたブーケみたいになってた。お値段のわりにゴージャスになってて次女も大変満足そう。やっぱり、ねばってこの花屋さんにしてよかったです。

この花を見て長女がきまずくなったら嫌だなぁと思い、次女に「お姉ちゃんがもしこの企画、連名にしてくれと言ったら、そうしてあげてね。」と頼んでおいたんだけど、そんな心配は無用だった。

「おー、すごいー。キレイじゃん。でも、すっごい混んでたでしょ?」と素直に言ってくれてほっ。

長女は長女、次女は次女らしく私への感謝を表してくれた母の日でした。